ボランティア活動

清掃ボランティア

 エステムでは、1990年7月から毎週火曜日の朝礼後に本社周辺の環境整備をするため、社員がゴミや空き缶拾い等をしています。自分たちの身の回りをきれいにすることで気持ちよく仕事ができ、お客様や周辺住民の方にも快適な空間を提供できます。この清掃ボランティアは社員の自主性を尊重した活動から生まれているのがエステムならでは。日々、水や自然の恵みに感謝していると、見苦しいゴミへの意識も変わってくるものです。異色の個性が集まる集団は、社員一人ひとりが地球を守るという共通意識を持っているのです。

また、各営業所や事業所でも、社会貢献の一環として、530運動や海岸清掃をはじめとした、地域の清掃ボランティアに積極的に参加しています。

中国植林2018

 1996年から中国内蒙古自治区クブチ沙漠での植林事業、「緑の協力隊」に参加しています。2018年は8/11~8/17の間、エステムからは3名の社員が植林活動に参加しました。それでは参加者の感想をどうぞ!

植林ボランティアに参加して感じたこと
(安城営業所 山本正幸)

 私が植林に参加する前の気持ち、沙漠を見たい、星空を見たい、でもどうしよう・・・。その時に背中を押してもらうきっかけがあって参加しました。今はどうか。植林ボランティアのエネルギーを実感しています。それは、自分の日常にも共通して感じることでした。

 「沙漠は水を保持しない・・・」現地での衝撃です。皆さんも想像してください。0.15kWのポンプで、直径80cm・深さ50cmの穴に水をかけるとどうなりますか?砂場の砂でも水が溢れますよね?沙漠では溜まる間もなく沙にしみこんでいくのです。しかし、沙漠には植えたポプラの木々が育っていました。なんとかなるんだな、活動当初に思っていたぼんやりした気持ちは、大きく変わっていきました。

 ポプラの林は、植林維持活動をするたくさんの人の協力と、失敗の上に育っていました。林をつくるためには、植える3割、剪定1割、水やり6割の労力が必要です。活動中、昨年植えた苗木の半数が枯れている区画もありました。苗木が若すぎたのです。さらに過去をビデオで辿ると、活動に取り組んできた人々の試行錯誤の挑戦を目の当たりにしました。

 ポプラの林には穏やかに風で揺れるポプラの木々がありました。私はその後ろに、植林にかかわってきた人の汗や涙、想いを投影します。仕事でもそんなときがあると思うんです。私の場合、水槽の改修工事をした時、工事前、工事中は現場の状況がくちゃくちゃで、活動する自分自身も不安や疲労で大変でした。それを超えると、充実した気持ちが湧き、現場も打って変わって穏やかな景色に戻っていく。そんな感覚に近いです。沙漠を林にする大変な苦労の結果、さやさやと気持ちよさそうに揺れているポプラがとても大きく見えました。

 私たちの植林活動は、実質3.5日というとても短い期間でしたが、30年続く植林の一点です。わずかな頑張りです。でも、それが過去と未来をつないでいると思います。そして、いつかこの場所で大きく育ったポプラをもう一度見ることができたら、そこにあるポプラは、自分を含めたたくさんの人の頑張りの結晶です。もちろん、そんなきれいな面だけではないと思いますが、それでも植林ボランティアの魅力として欠かせません。この植林ボランティアは、そんな風に、たくさんの人がつながって今に至る活動だと思います。
 私は、今の環境でもう一頑張り始めたいと思います。

中国植林2017

 1996年から中国内蒙古自治区クブチ沙漠での植林事業、「緑の協力隊」に参加しています。2017年は8/13~8/19の間、エステムから1名、エステム三重から1名の社員が植林活動に参加しました。それでは参加者の感想をどうぞ!

中国植林に参加して
(関東営業所 大島谷志)

 私は、元々海外ボランティアに興味がありましたが、以前タイ植林に参加しているため、最初は「若手の参加希望者があれば若手に」と遠慮していました。しかし、今回若手の参加希望がないとの事だったので中国植林に応募しました。

 植林活動は、中国内モンゴル自治区のクブチ砂漠にて行いました。愛知大学主催で1995年から植林活動を行っています。現地に着いて「思っていたよりも草が茂っており、緑があるなあ」と感じました。植樹以外に砂止めを行う事で自然に草が生えてきて緑化になるとの説明を受けました。継続して活動する事で、大きな力になるんだなあと実感しました。沙漠で星空観賞会を行い、日本では見られない程の星々に感動しました。

 初日から飛行機が天候により欠航したり、荷物が届かなかったり、帰りの飛行機のチケットが無かったりとトラブル尽くしの植林でしたが、予定には無かった万里の長城(八達嶺)や頤和園、北京オリンピックのメイン会場(鳥の巣)の観光等が出来たので楽しかったです。内モンゴル大学では普段は公開されていない貴重な図書資料を見ることもでき、勉強になりました。いろいろありましたが、無事に帰ってこれたので良い思い出です。

 今後、植林やボランティアに興味を持っている人は是非参加して貰いたいです。現地で自分の肌で異文化を感じることで自分自身の成長に繋がります。トラブル等を経験することも含め、それも海外旅行の楽しみです。次回、海外植林への参加を検討している方、考えるだけでは変わりません。行動しましょう!!

中国植林2016

 1996年から中国内蒙古自治区クブチ沙漠での植林事業、「緑の協力隊」に参加しています。2016年は8/14~8/20の間、エステムからは1名の社員が植林活動に参加しました。それでは参加者の感想をどうぞ!

中国植林に参加して
(碧南事業所 奥田祐介)

 8月14日から20日の間、愛知大学ポプラの森「緑の協力隊」第13次隊に参加し、中国のクブチ沙漠で植林をしてきました。クブチ沙漠は中国内蒙古自治区に位置し、総面積は1.86万km2です。植林は恩格貝という地域で行いました。恩格貝では1991年から緑化が進められ、現在では森ができ、人が増え、街ができ、産業が生まれ、観光地にもなっています。実際に恩格貝に行くと緑がたくさんあり、昔は沙漠だったということが信じられませんでした。

 植林活動は16~18日の3日間行いました。植林初日、苗木の植え方の説明を受け、さっそく作業に取り掛かります。まずは苗木を植えるために穴を掘ります。水分を含んでいるところは掘りやすかったのですが、乾いているところは掘ってもアリジゴクのように崩れるため、苦労しました。穴を掘ったら苗木を植えます。苗木が斜めに傾いていると「心が曲がっている!」と言われたため、まっすぐになるように慎重に植えます。苗木の周りに土を盛って水鉢を作ったら完成です。夢中になって木を植えていると気づいたら時間が過ぎていました。

 17日は雨が降ったため、午前中の植林活動が中止になりました。「カッパを着て植林をすればよいのでは?」と思ったのですが、遠く離れたところでの豪雨が原因で鉄砲水が発生することがあり、危険だそうです。沙漠にとっての雨は「恵みの雨」だと思っていたので、災害も引き起こすということを知って驚きました。

 3日間で目標としていた600本の苗木を植えることができました。沙漠全体の中では本当にわずかな面積に木を植えただけにすぎません。「やればできる。やらなければできない。」恩格貝で植林を始めた故・遠山正瑛先生の意思を引き継いで、あきらめずに続けていくことが沙漠を緑に変えていくことに繋がると思いました。

 今回の活動に参加して、普段の生活ではできないことを体験でき、充実した1週間を過ごすことができました。自分の価値観を変えられた部分もありました。やはり現地に行って実際に見るということは大切なことだと思いました。機会があれば植えた木が元気に育っているか見に行きたいです。

タイ・チェンマイ植林2016

 2006年より毎年、三重大学名誉教授の梅林先生が主催される「チェンマイ七夕植樹祭」に社員を派遣しています。2016年は7/9~7/13の間、4名の社員が植樹活動に参加しました。今後も海外での植樹活動を継続していきます。それでは参加者の感想をどうぞ!

第16回チェンマイ七夕植樹祭に参加して
(長久手事業所 石坂祐二)

 7月9日~13日の5日間の日程で、第16回チェンマイ七夕植樹祭に参加してきました。今回、活動を企画された梅林正直三重大学名誉教授がドクターストップで参加されず、日本人の参加者はエステム4名を含め合計11名でした。

 2日目は、チェンマイのライオンズクラブの方々と行動を共にし、クアンパーク寺院学園でのマナオ等4種の果実苗の寄贈・植樹などを行いました。

 3日目は、タイ最高峰のインタノン山におけるロイヤルプロジェクトの見学でした。ロイヤルプロジェクトとは、農村部の貧困農民に経済的自立を目指して農業の指導をしていくという国家の政策であり、プロジェクトポイントは現在国内に38か所あるようです。クンワンというセンターで濵島相談役、鋤柄名誉会長、丸山部長が植樹された桜の若木の生育状況を観察しました。また山頂付近の公園には2年前に寄贈した桜の木がありますが、昨年11月に満開になったそうです。なお、タイの温暖な国土には、寒冷系の河津桜や寒緋桜よりも大島桜の方が合っているようです。

 16回継続してきた活動ですが、今回が最後になるという話も出ています。私は以前から海外で組織的な活動に携わりたいと思っており、今回念願の参加となりました。参加させて下さいました皆様に御礼申し上げます。クアンパーク村では地元の方々から歓迎を受けましたが、過去に行かれた方のレポートを拝見すると最初からそうだった訳では無いようで、梅林先生が長年地道に活動されてきた結果、少しずつ信頼が得られてきたようです。日本人メンバー、ライオンズクラブの皆様との出会い、またタイ北部農村における違法なケシ栽培という、国家規模の問題に対して少しでも支援に関われたという実績を自信に繋げ今後に生かしていきたいと思います。マナオはタイでは高値で取引されるとのこと。今後地元の方々の幸福と生活の安定が得られることを願っています。

中国植林2015

 1996年から中国内蒙古自治区クブチ沙漠での植林事業、「緑の協力隊」に参加しています。2015年は8/16~8/22の間、エステムからは1名の社員が植林活動に参加しました。それでは参加者の感想をどうぞ!

中国植林に参加して
(環境ソリューション部 辻裕介)

 8/16から8/22までの7日間、愛知大学緑の協力隊「ポプラの森」第12次隊の一員として中国内モンゴル自治区恩格貝(オンカクバイ)の植林活動に参加してきました。海外植林ボランティアには、前々から興味があり、この度ようやく念願かなって行くことができました。

 恩格貝は中国北部内蒙古自治区内にあり、北京から約500km、モンゴル国境から約200kmのところに位置します。北京から空路で包頭まで行き、包頭からバスで3時間かかります。数年前には、寝台電車で行っていたそうですが、現在は高速道路も整備され交通の便もよくなったそうで、中国が急速に発展していることを実感ました。

 出発前は現地がどうなっているのかわからず、あたり一面砂漠が広がっていると思っていましたが、恩格貝には、ホテルや売店があり生活するには十分なほどの施設が整っており、ここが砂漠だったなどとはよほど想像もつかないほど緑が広がっていました。また、周辺にはハウス栽培などの農業がおこなわれ、砂漠博物館や体育館の建設も進められており、緑化によって産業が発達し、住民の生活が向上していることを実感しました。

 日本緑化実践協会による植林活動は1991年に始まり現在までに植えたポプラの木は400万本にのぼっているそうです。これまでは増やすための植林が重要な活動となっていましたが、現在は、枝の選定や植え替え、水やり等森林を維持するための育林も重要な活動になってきています。実際に、以前は二日半の活動のすべてを植樹に充てていたそうですが、今回は、植林は一日半で残りの一日は枝の選定等の作業を行いました。

 私は、植林だけでなく現地スタッフの手伝いもさせてもらいました。私たちがポプラの木を植えるのに前もって準備をし、後の世話をしてくれていることによって、私たちの植林活動が支えられていることを、身を以て感じました。

 中国に対する見方は、人それぞれあると思います。マスコミやインターネットなどによって中国についてさまざまに伝えられますが、今回実際に中国に行き、広大な砂漠や草原の中で、そこで暮らす人々、そこに来る人々、多くの人と触れ合うことによって、また広い視野を持つことができたと思います。このような機会を与えていただいたことに感謝いたします。